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2007年1月 4日 (木)

母のいない正月

 2007年の正月は、拙・赴任地である第2の故郷・鹿児島から第1の故郷・横浜の実家に帰省していました。母が死んでから初めての、母のいない父と私の二人だけの寂しい正月です。昨年の正月も母は入院していたので父と二人でしたが、少なくとも昨年はまだ母が生きていて、毎日病院に行って会うことはできました。でももう母は、天国にしかいません。

 おととしまで、母が元気だった頃までは、鎌倉鶴岡八幡宮 に初詣に行くのが毎年恒例の一家の楽しみでした。いつも、鶴岡八幡宮 の行きか帰りに小町通り という喫茶店で珈琲を飲むのが親子三人の楽しみでした。母は鎌倉 が大好きで、銭洗弁天円覚寺 等の他の名所にもよく親子三人で一緒に行きました。3年前の正月に鶴岡八幡宮 だけでなく銭洗弁天 にも足をのばした時に、足腰が弱くなっていた老父母は「銭洗弁天 に行けるのもこれが最後だねぇ。」と言っており、実際にそうなってしまいましたが、そのわずか翌年(つまり2年前)の正月に鶴岡八幡宮 に行けたのでさえ、親子で鎌倉 を楽しんだ最後になってしまいました。もう、今では二度と戻って来ない、幸せだった頃の一家の思い出です。最後に鎌倉に行った年の春、両親が鹿児島に遊びに来てくれてとてもうれしかったのが、今となっては母が動けていた最後の時期の、夢のような楽しい幸せの思い出となってしまいました。大好きな鹿児島の観光地の中でも、鹿児島での母との思い出の場所は私にとってはかけがえのない宝物のような思い出の場所です。

 この正月は父と二人で誰にも会わずに母を思って泣き暮らしておりました。母が好きだった近くのデニーズのお店で食事をしたり、母の墓参りをして天国の母に会いに行ったりしました。幽霊でもいいから出て来て欲しい。せめて夢の中だけでも母に会いたい。見逃した映画ですが、「地下鉄(メトロ)に乗って (DVDは地下鉄に乗って THXプレミアム・エディション地下鉄に乗って THXスタンダード・エディション ;本はこちら」のように過去に戻って家族に会えたり「黄泉がえり (DVDは黄泉がえり黄泉がえり スタンダード・エディション ;本はこちら」のように母が戻って来たりして、もう一度会えたらいいのに。母がいなければ鎌倉 に行っても思い出してしまってせつなく悲しいだけなので、もう家族で鎌倉鶴岡八幡宮 に初詣に行くことは無いでしょう。あの幸せだった日々は二度と戻って来ない。恐らく、これからの正月は今年と同じように母の霊に会いたくて墓参りに行くのだろうな、と思います。それよりも、リタイア後は「毎日がデート」状態でいつも一緒で夫婦仲が良かったので父がすっかり参っており、母が父を連れて行ってしまわないか心配なので、せめて「毎年正月に父と墓の墓参に行ける」日々さえ危ういので、「母の墓参に父と行ける」日々がいつまでも続くことを祈るのみです。

 それにしても...母が気に入って買った気持ちの良い霊園墓地に関しては、これまで「母と墓参りに行く」のが楽しみだったのに、「母の墓参りに行く」ことのなんと悲しくせつないことでしょう。「母と」と「母の」とでは大違いです。霊園に行ってさえ、母と共に行った思い出が思い出されてせつなく悲しいです。でも、死後の霊でも構わないから母に会いたいので、「霊園に行けば母の霊にに会える」という、せつなく悲しく寂しい楽しみが、墓参にはあります。姿は見えないし声は聞こえなかったけど、きっときっと、手を合わせた時に母はいてくれたのだ、と思いたいです。それにしても、幽霊でいいから姿のある母に会いたい。母の声を聴きたい。そして、あの世で父がいなくなって寂しがっているだろう母には悪いけれど、しばらくは父を連れて行ってしまわないで欲しい・・・いま、切実にそう思います。

 

◎ 母の死に関連する当ブログ内の他の日記記事

○ 死に近き母

○ 母の死

○ 母の死・その2

○ 母の葬儀&墓地

○ 鹿児島での母との思い出の場所

○ 母の納骨

○ お母さん、会いたいよー

○ 母を偲ぶ拙歌9首

○ 母のいない正月

○ ピコピコ・サンダル-たわいもない会話のできた幸せ

○ 母の夢を見ました

○ 母の遺影を抱いて桜島

○ 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン 最終回

○ 母の墓参り

○ 今日は母の日、母さんはもういない

等々です。上述以外の、2007年の父の死や2006年11月の母の死に関する他の日記は、このリンク先の目次欄から辿って行けます。

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