父が見られなかった歌舞伎観劇ツアー
亡父の遺品の中に、横濱タウン新聞・アカデミア港南台主催の「講師と行く歌舞伎観劇・舞台裏見学ツアー」に申し込んだ書類一式が出て来ました。予定日は2007年10月11日、場所は国立劇場です。演目は近松門左衛門作「平家女護島」俊寛、復活狂言「昔語黄鳥墳」うぐいす塚の二本で、松本幸四郎、中村芝雀、市川染五郎、中村東蔵、中村梅玉 他です。
両親にとっては生前、横濱タウン新聞の文化講座・アカデミア港南台に行くのが老年夫婦デートのメニューの一つになっており、この観劇ツアーも同講座主催のものです。
亡母の死後は抜け殻状態だった父がこの講座受講を再開したことを、私は知りませんでした。亡母との思い出を辿りたい思いが窺えると同時に、1人でも生きていくために自分の楽しみを見つけようという気持ちが窺えると思います。今にしてみれば、亡父のこの「生きよう」という気持ちはうれしいものです。
亡父も亡母も歌舞伎が好きでしたが、特に亡母は歌舞伎が大好きでした。一時期は歌舞伎座で夫婦デート観劇をして近くの店で食事するのが楽しみだったとの由です。経済状況故にあまり行けなくなっていましたが、2005年10月21日に、拙職場の先輩から貰った券を両親にプレゼントして行った国立劇場公演「操花鳥羽恋塚」は、亡母が元気だった最後の時期の夫婦デートになり父には忘れられない「楽しかった思い出」になっていました。昨2006年10月21日、死を目前とした母を前にして、「わずか1年前はあんなに元気で2人で楽しんだのに」と嘆いていました。
その翌月に母が死に、亡母の死のわずか9ヶ月後に、後を追うようにして父も逝ってしまいました。父にとっては、横濱タウン新聞の文化講座・アカデミア港南台も歌舞伎も亡母との思い出が籠もるものです。さぞや行きたかっただろうと思います。きっと、行けぬまま死んでしまい、無念だっただろうと思います。
後日補記:横濱タウン新聞HP内の「編集室のこぼれ話」欄に、この歌舞伎観劇ツアーの模様が載っています。遺影の両親も楽しんで貰えた模様で、亡き両親についてもコメントしていただけました。どうもありがとうございます。また、当ブログ内の当日(2007年10月11日)の日記でも、この観劇ツアーについて書いております。
◎ 当日記に関連する当ブログ内の他の日記記事
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等々です。上述以外の父や母の死に関する他の日記は、このリンク先の目次欄から辿って行けます。
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