馬籠宿の民宿・岩田屋の廃業
今から16年前の1992年のこと、昨年2007年、一昨年2006年と相次いで亡くなった両親と共に、木曽路に旅行に行ったことがありました。馬籠宿を楽しんで、宿場町から少々馬籠峠の方の町外れの民宿・岩田屋に泊まり、翌日馬籠峠越えをして妻籠宿を楽しんだ後で寝覚の床の景色を楽しみ、横浜に帰りました。
もやもや病による幾度かの脳溢血で既に足が悪くなりかけていた亡母がまだ歩ける内にと企画した旅行でした。足の悪い母を宿の主の方が心配して馬籠峠の頂上まで車で送って下さり、下り道だけ歩けば済むようにして下さりました。実は長い年月の間にそのありがたいおもてなしを半ば忘れかけていたのですが、生前の亡父と最後に会えた機会となった昨2007年のGWの帰省の際に、母の思い出話を父としていて思い出しました。その時は、個人的思いとしてはそんな大切でありがたかった話をなぜ忘れかけてしまっていたのだろうと内心自分を恥じました。
せっかく木曽路に近い名古屋に赴任しているので、亡き両親との思い出を偲んで懐かしい岩田屋に泊まる旅行をしようかと考えていたのですが、宿か観光案内サイトに載っていないかHPを探しても、iタウンページで電話番号検索しても、馬籠観光協会のHP
http://www.kiso-magome.com/
の宿コーナーを見ても、岩田屋が見あたりません。思い余って馬籠観光協会にeメールで照会したところ、残念ながら廃業している旨が分かりました。
木曽路の民宿で、バブル崩壊後の10年以上に及ぶ構造不況による宿泊客減に耐えられなかったり、世代交代時に後継ぎがおらず廃業した民宿は多いと聞きます。みな、大変だったのだろうと思います。
でも、自分にとっては、二度と戻れない日々とは申せ昨日のように懐かしい、大好きな亡父と亡母の思い出が籠もる民宿が消えてしまったことは、すごく悲しいです。あれから自分も公私共にジタバタあくせくしている内に気づいたら16年が過ぎてしまいましたが、思い出の中では楽しかった木曽路旅行は、つい昨日のような気がします。
この場で恐縮ですが、岩田屋のご主人には、改めてあの日の亡母へのおもてなしありがとうございます。民宿は廃業しても、思い出だけは消えません。そして、そのおもてなしのおかげで、私は木曽路、特に馬籠宿と妻籠宿のファンになりました。頻繁に行く訳ではなく今旅行したいように10年とか20年に一度でしょうが、優しい心遣いで固定ファンになりました。生前の亡父も懐かしがって、ありがたい思い出話にしていましたよ。本当にありがとうございます。
でも・・・岩田屋の廃業を知り、寂しいです。正直、ショックです。
◎ 木曽路に関する当HP内のブログ記事
○ 木曽路へ
○ 木曽路馬籠宿
○ 馬籠の宿・但馬屋
◎ 当日記に関連する当ブログ内の他の日記記事
○ 母の死
○ 母の死・その2
○ 今度は父の死亡
○ もう一度お父さんとお母さんの子供に生まれて来てもいいですか
○ 父の死の状況
○ 父の孤独死
○ 1年前の昨日
○ 今日は母の命日
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)













