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2008年10月20日 (月)

組織学会at名古屋大学 in 2008年10月

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 2008年10月18日(土)と10月19日(日)は、組織学会名古屋大学での2009年度年次大会があって、名古屋大学東山キャンパスに来ています。昨2007年に日本情報経営学会全国大会が愛知学院大学で行われた際に、会社本業との傍らのサンデー経営学徒としての10年の拙経営学徒人生の中でも自分の住む町のすぐ近くの場所での大会は恐らく「最初で最後だろう」と思いましたが、そのすぐ翌年に「すぐ近く(と言っても地下鉄数駅分)」に別の学会で全国大会がありました。

 「近い奴程遅刻する」のジンクスどおり14時過ぎに顔を出してしまった私は(←情けなか!)、内容的に最も興味があった東京大学藤本隆宏先生の「生産システムの変化:産業競争力と現場能力」に大遅刻してしまい、到着した時には終わる寸前だったのが残念でした。でもQ&Aタイムには間に合ったので、勉強になりました。

 私自身は経済産業省所管の特殊法人(当時。現・独立行政法人)・新エネルギー・産業技術総合開発機構(略称:NEDO)への出向中に従事した国の石炭政策において、国内最後の大手坑道掘り炭鉱2炭鉱の閉山に直面して「『行き場の無い大量失業の発生を防げなかった』という行政マンとしての敗北」を味わって以来、「行き場の無い失業の再発」を防ぎたいという一念から地域産業振興をテーマにしてきました。このような私にとっては、藤本隆宏先生の話は極めて興味のあるものだったのです。藤本隆宏先生は、MOT(Management Of Technology,技術経営)ではよく知られた先生です。

 青山学院大学経営学部吉田孟史先 生の「学習主体と組織間学習の存在要件」には間に合い、良き勉強になりました。吉田先生の発表に対するQ&Aコーナーでは、「知の移転に関する組織内学習と組織間学習との相違点は、目的や危機感の相違による移転力の相違ではないか」というコメントをしました。これは、私の研究者ではない本業での問題意識に基づくものですが、なまじ本業だと守秘義務に抵触しないためには内部にいると研究し辛いことから、吉田先生にエールを送る趣旨も併せて、「研究テーマは私はやらないので、このコメントからネタを拾っていただいて結構です」と申し上げました。企業の内部にいるとどこまでが公開不可能でどこから先が公開可能か、分かり辛かったりしまし、社内的にも手続きが面倒臭くなる場合があります。この観点からは、なまじ内部にいる人間よりも外部の人間の方が研究し易い場合がむしろ多かったりいたします。個人的にも吉田先生にはお世話になっているので、テーマとして興味があっても自分が手が出せないなら、お譲りしようという訳です。

 2008年10月19日(日)には、お腹を壊してトイレに籠もっている内に2日連続の遅刻となってしまいましたが、第5セッション(13:00~16:00)「戦略論の展開-ポーター・バーニー論争とミンツバーグアンゾフ論争を踏まえて-」の途中から聴講しました。 横浜国立大学経営学部田中政光先生の「X要因としての組織現場のひとびと -創発的戦略の本質-」には間に合いました。うーん、経営学徒以前に企業の現場にいる者としては、よく分かる話でした。

 一橋大学大学院商学研究科沼上幹先 生の「日本企業の実証研究から見たリソース・ベースト・ビュー」は、リソース・ベースト・ビュー(Resource Based View)の学説史の概観を眺める上でも良き参考になりました。私のようにサンデー経営学徒だったり元々経済学から転向したりして二重の意味で経営学の外部から経営学に転向している経営学徒の場合、しっかりとした経営学説史をキチンと踏まえているか、という点では有り体に申し上げれば苦手感があります。前回の神戸大学での大会でもそうでしたが、このような観点での調べるべき路線や文献について、組織学会の全国大会は良き勉強になると思いました。また、有名どころの話を一度に聞ける機会は、私のような「経営学徒としては、まだチンピラ」にとっては、良き勉強になります。

 

◎ 参考文献

○ 【楽天ブックス】キーワード「著者名:マイケル・E.ポーター」の検索結果

○ 【楽天ブックス】マイケル・E.ポーター(1985)『競争優位の戦略 いかに高業績を持続させるか』,ダイヤモンド社

○ 【楽天ブックス】マイケル・E.ポーター(1995)『競争の戦略新訂』,ダイヤモンド社

○ 【楽天ブックス】マイケル・E.ポーター(1999)『競争戦略論(1) 』,ダイヤモンド社

○ 【楽天ブックス】マイケル・E.ポーター(1999)『競争戦略論(2)』,ダイヤモンド社

○ マイケル・E・ポーター「戦略の本質は変わらない インターネットでいかに優位性を実現するか 」『ダイアモンド ハーバード ビジネス』,2001年 5月

○ 【楽天ブックス】キーワード 「バーニー&戦略」の検索結果

○ 【楽天ブックス】Jay B. Barney(2002), Gaining and Sustaining Competitive Advantage, PRENTICE HALL(邦訳:【楽天ブックス】ジェイ・B.バーニー(2003)『企業戦略論(上・中・下三分冊)』,ダイヤモンド社

○ ジェイ・B・バーニー「リソース・ベースト・ビュー ポジショニング重視か、ケイパビリティ重視か 」『ダイアモンド ハーバード ビジネス』,2001年 5月

○ 【楽天ブックス】キーワード「ミンツバーグ」の検索結果

○ 【楽天ブックス】Henry Mintzberg(1994), The Rise and Fall of Strategic Planning: Reconceiving Roles for Planning, Plans, Planners, FREE PR(邦訳:【楽天ブックス】ヘンリ・ミンツバーグ(1997)『「戦略計画」創造的破壊の時代』,産業能率大学出版部,1997

○ 【楽天ブックス】Henry Mintzberg, Bruce Ahlstrand, Joseph Lampel(1998), Strategy Safari: A Guided Tour Through the Wilds of Strategic Mangament - A Guided Tour Through The Wilds Of Strategic Management, FREE PRESS U.S.A.(邦訳:【楽天ブックス】ヘンリ・ミンツバーグ /ブルース・アルストランド(1999)『戦略サファリ』,東洋経済新報社

○ ヘンリー・ミンツバーグ「戦略プランニングと戦略思考は異なる 真の戦略家は「創発」を促す」『ダイアモンド ハーバード ビジネス』,2003年 1月

○ 【楽天ブックス】H.イゴール・アンゾフ著,中村元一訳『戦略経営論 新訳』,中央経済社,2007

○ 梅田望夫「ニューエコノミー時代の戦略論をめぐって(1)」

○ 岡田正大「ポーターVS.バーニー論争の構図」『ダイアモンド ハーバード ビジネス』,2001年 5月

○ 崔学林(2002)「経営組織の環境適応と競争戦略論-文献の展望と研究課題-」新潟大学『現代社会文化研究』,pp.165-182

○ 石川伊吹(2005)「RBVの誕生・系譜・展望 ―戦略マネジメント研究の所説を中心として―」『立命館経営学』Vol.43, No.6,pp.123-140

 

◎ ご旅行には

 

 

 

温泉天国・鹿児島温泉紹介!

 

◎ 学術学会全国大会出席に関する、拙個人公式ブログ「カミタク・ブログ」上の日記

○ 日本情報経営学会第55回全国大会 at 愛知学院大学(2007/11/03(土))

○ 日本情報経営学会 at 愛知学院大学 その2(2007/11/04(日))

○ 日本情報経営学会全国大会 at 横浜商科大学(2008/05/24(土),研究報告しました)

○ 日本情報経営学会全国大会2日目 at 横浜商科大学(2008/05/25(日))

○ おうちに帰ろう(2008/05/25(日))

○ 組織学会全国大会 at 神戸大学(2008/06/08(日))

○ 組織学会at名古屋大学 in 2008年10月(2008/10/20(月))

○ 「鹿児島県における地域ブログ・ネットワークと地域SNS」研究報告:日本情報経営学会 at 宮崎産業経営大学(2008/10/25(土))

○ AISASモデルとAIDMAモデルのメリ・デメ比較モデル~日本情報経営学会第58回全国大会 at 桜美林大学にて~(2009/05/30(土))

○ 組織学会2009年・年次大会at早稲田大学(2009/10/12/(月))

○ 日本情報経営学会全国大会 at 名古屋大(2009/11/23/(月))

 

 

◎ 拙博士学位論文,研究業績掲載ページ,共著,共訳の本(抜粋)

・ 神山(2004)「新世紀の地域産業振興」2001-2002年度私立学校振興・共済事業団大学院重点特別経費補助金助成研究『地域社会とIT』報告書拙担当分,東洋英和女学院大学,計38頁.

・ 神山(2005a)「鹿児島における人口変化と域内人口移動」OA学会『オフィス・オートメーション 第51回全国大会予稿集』,pp.209-212

・ 神山(2005b)「第1章 地域産業の振興とIT」『IT活用で地域が変わる 地域活性化・危機管理』,ぎょうせい,pp.15-41

・ 神山(2005c)「新川崎K2(ケイ・スクエア)タウンキャンパスの事例研究 ― 産学官連携型産業振興を目指して ―」OA学会『オフィス・オートメーション 第50回全国大会予稿集』,pp.117-120

・ 神山(2006a)「第六章 ネットワークで行う地域マーケティング」共著:高知工科大学大学院起業家コース著『木の葉、売ります。ベンチャーに見る日本再生へのヒント』,(株)ケー・ユー・ティー発行,丸善(株)出版事業部発売,pp.145-178

・ 神山(2006b)「ソフトプラザかごしま及びソーホーかごしまに関する事例研究」OA学会『オフィス・オートメーション 第53回全国大会予稿集』,pp.7-8

・ 神山卓也(2007)「地方都市の地域産業振興 - 産業構造の変化に対応していかに地域が生き残るか:鹿児島の観光食料産業クラスターと創業支援を例にして -」  高知工科大学大学院工学研究科基盤工学専攻(起業家コース)博士学位論文.

・ 神山(2008a)「「営業のスタイルと場のモデル」に基づく,WEB2.0における「SEMによる訪問型営業プロモーション・モデル」の概要」『日本情報経営学会 第56回全国大会予稿集』,pp.85-88

・ 神山(2008b)「「地域のマーケティングにおけるITと経営革新-SEMによる訪問型営業プロモーション・モデル 」『日本情報経営学会誌』,Vol.29,No.1,pp.22-29
(powered by CiNii(NII論文情報ナビゲータ)..)

・ 神山(2008c)「鹿児島県における地域ブログ・ネットワークと地域SNS」『日本情報経営学会 第57回全国大会予稿集』pp.127-130

 

木の葉、売ります








 

IT活用で地域が変わる








 

デジタルストラテジー








 

経済成長理論入門








 

クローズド・ワールド








 

 

◎ 当日記に関する他の方のブログの記事

○ 名経大 経営学部のブログ: アンゾフの戦略経営論が復刻されたらしい

○ 研究者と実務家 - ロマンチック研究所

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コメント

トラックバックをありがとうございます。成田と申します。このたび、野中先生らと「組織は人なり」という単行本を書きました。ぜひとも神山さまにお勧めしたいと思い、書き込みさせていただきました。今後も、いろいろとお世話になるかもしれませんが、何卒よろしくお願いいたします。

http://www.amazon.co.jp/%E7%B5%84%E7%B9%94%E3%81%AF%E4%BA%BA%E3%81%AA%E3%82%8A-%E9%87%8E%E4%B8%AD-%E9%83%81%E6%AC%A1%E9%83%8E/dp/4779503833/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1249508415&sr=1-1

投稿: 成田康修 | 2009年8月 6日 (木) 06時41分

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